−広がる実物保存−(2005/10/2朝日)



掲載紙:朝日新聞 2005年10月2日(日)朝刊

概要: 
 畑村は六本木ヒルズの回転ドア事故後,ドアの危険性を調査する「ドアプロ
ジェクト」を発足し,その活動の中で,事故を繰り返さないために,事故機を動
態保存する必要性を提案した.三和側もこれに賛同し,ドアを動態保存し,社員
の安全教育に利用する方向である.
 事故を風化させないために,事故の「遺品」を保存しようという動きが相次い
でいる.畑村は“失敗は早く忘れたいものであるが,重要なのは再発を防止する
ことである.そのためには現物を動態保存して,何が起こったのかを後世の人も
実感できるようにすることが必要”と述べた.